コロナ禍において、リモートワークに移行した方も多いのではないでしょうか。
リモートワークができない職種でも、自粛生活のなかで自宅でネットを利用する人はぐ~んと増えています。
おうち時間がたっぷりあるので、Amazon Prime(アマゾンプライム)やNetflix(ネットフリックス)で映画やドラマを見たり、Youtubeを見たりして過ごす人は増加の傾向にあります。
また、外出自粛からなかなか買い物に行けないため、ついついネットショッピングで購入してしまいますよね。
このように、各ご家庭でネットをやる人が増えたり、ネットをやる時間が増えれば増えるほど、ネット回線は混雑し遅くなります。
最近の新築マンションは、はじめから速度の速い回線設備の所もあり、ストレスなくネットができますが、古いマンションとなると契約自体が遅い回線の所も多く、ストレスを抱えている人も多くいらっしゃいます。
そこで今、ネット回線の見直しを迫られるケースがとても増えています。
戸建て契約とマンション契約の違い
光回線の契約には、戸建てタイプとマンションタイプがあります。
戸建て契約は、各ご家庭が各々光回線業者と契約し、直接回線を引き込んで利用します。マンション契約は、マンションの建物共有部分に引き込まれた回線から各家庭に分配され利用します。
戸建てタイプのメリットは、個人で自由に契約できること、デメリットはマンションタイプより月額利用料が高いことです。
マンションタイプのメリットは、戸建てタイプより月額利用料が安いこと、デメリットは住人の利用が多いと混雑して速度が遅くなる、また、大元の契約自体が個人の自由にならないことです。
戸建てタイプの場合は、速度の速いお好きな回線タイプに変更(契約のみ直し)ができますが、マンションとなると決められた契約の範疇でやりくりをしなくてはなりません。
マンションの契約自体を変えるのは、組合の審議にかけて住人の賛同を得なければならず、簡単なことではありません。
では、マンションタイプで、少しでも速度を上げたい方はどうすれば良いのでしょうか?
今回は、auひかりマンションタイプで調べてみましたので、ご紹介いたします。
auひかりマンションに多いタイプVとタイプG
現在、AUひかりマンション契約には、8つのタイプがあります。(2021年1月現在)
プラン | 契約条件 | 月額利用料 | 最大速度 |
タイプV (VDSL形式) |
16契約以上 8契約以上 |
3,800円 4,100円 |
最大100Mbps |
タイプG契約 (G.fast形式) |
16契約以上 8契約以上 |
3,800円 4,100円 |
最大664bps |
タイプE | 16契約以上 8契約以上 |
3,400円 3,700円 |
最大100Mbps |
タイプF (光ファイバー方式) |
共有部まで引き込んだ光回線をマンション内の各部屋に配線 | 3,900円 | 最大1Gbps |
マンションギガ (光ファイバー方式) |
共有部まで引き込んだ光回線をマンション内の各部屋に配線 | 3,900円 | 最大1Gbps |
マンションミニギガ (光ファイバー方式) |
3階建て以下の集合住宅で、かつ総戸数8戸以上のマンション向け | 5,000円 | 最大1Gbps |
都市機構G | UR都市機構集合住宅向け | 3,800円~ 4900円 |
最大664Mbps |
都市機構デラックス | UR都市機構集合住宅向け | 3,800円 | 最大100Mbps |
ここでは、AUひかりマンションに多いタイプVとタイプGについてご説明します。
画像提供:au
auひかりマンションタイプには、タイプGと呼ばれる新たなG.fast(ジーファスト)方式と、タイプVと呼ばれるVDSL(ブイディーエスエル)方式の2通りがあります。
同じAUひかりでもタイプVとタイプGは、配線方式や通信速度などが全く違います。
タイプVは建物共有部分まで光ファイバーケーブルの敷設を行い、建物内の各部屋に電話回線を使用してインターネット接続を行うプランです。最大速度は下り100MBです。
タイプGはタイプVと一緒で、建物内の各部屋に電話回線を使用してインターネット接続を行いますが、タイプGは高速通信規格を使用しているため、最大速度は下り664MBと、タイプVより速度が格段に速くなります。
単純に比較しても、GタイプはVタイプより6倍以上速いことになります。
もし、ご自分のマンションがGタイプに対応しているなら、VタイプからGタイプに変更すると速度アップが見込めることになります。
以下、auのサイトでご自身のマンションがGタイプに対応しているかどうかを調べることができます。
au公式サイト:https://bb-application.au.kddi.com/auhikari/zipcode
タイプVからGに変更するときの注意点
AUひかりVタイプからGタイプに乗り換えるには、同じAUひかり回線でも、一度Vタイプを解約する必要があるプロバイダがあります。(2021年1月現在)
解約の必要がないプロバイダ:au-oneネット、@ニフティ、so-net
解約の必要があるプロバイダ:以上以外のプロバイダ
解約する場合、契約月の解約ではないと、違約金7,700円がかかります。また、auひかり電話をご利用の場合は、電話番号が変わってしまいます。
契約業者もプロバイダも変更しないのに、VからGに変えるだけで、契約月解約以外は違約金がかかり、電話番号まで変わってしまうのは、なんとなく納得できませんが、VとGは全く方式が違うので・・・と言われれば致し方ありません。
と言うことで、Gタイプ対応のマンションで、VからGに変更する場合は、現在の契約を一度解約する必要がある点に注意してくださいね。
通信事業は日進月歩です。現在は、解約が必要でひかり電話番号も変わってしまいますが、近い将来、色々な縛りがなくなると良いですね。