スマホには、SIMカードと言う小さなカードが装着されています。
SIMカードとは、カードの中に契約者の識別番号や電話番号、携帯電話会社の情報が記録されているICカードのことです。
例えば、機種を買い替える時、古いスマホからSIMカードを抜いて新しいスマホに挿すと、すぐに使えるようになるので便利です。
この様な、SIMカードを自由に抜いて使えるものを、SIMフリーとよんでいます。
SIMフリーを希望の場合は、SIMフリー対応の端末を購入するか、大手携帯電話会社の場合はロック解除する必要があります。
SIMロック解除 義務化
SIMカードには携帯電話会社のロックがかかっており、他社SIMでは通信・通話ができないようにしています。これをSIMロックと言います。
政府(総務省)は、2015年に「SIMロック解除義務化」を携帯電話会社に要請し、各社はSIMロック解除に応じるようになりました。
携帯電話会社にSIMロック解除を頼むと3,300円の手数料がかかりますが、自分でネットで手続きをすると無料でロック解除できます。
購入時のSIMロック解除は、「一括払いには対応できますが、残金の残る分割では非対応」など各社細かいルールがあります。
最近では、クレジットカード払いならOKなど、徐々にハードルが下がってきましたが、まだまだ完全SIMフリーとはいかないようです。
SIMフリースマホはどこで買えるの?
SIMフリースマホは、家電量販店や一部の格安スマホの店舗などで購入できますが、ドコモやAUなど大手携帯会社の店頭ではまだ販売していません。
あくまでロックがかかった状態で販売され、希望があればロックを解除すると言う流れが続いています。(2021年4月現在)
政府は、このような携帯会社のルールにメスを入れようとしていますが、なかなか進まないのが現状です。
いずれはキャリアメールも変更せずに済む?
キャリアメールとは、「●●●●@docomo.ne.jp」や「●●●●@ezweb.ne.jp」など、インターネットサービスに加入すると加入した事業者が発行するメールアドレスのことです。
現在、携帯電話番号は、使用中の番号をそのままで他社に乗り換えることができるナンバーポータビリティのサービスが当たり前となりましたね。
電話番号は、携帯電話会社(キャリア)を変えても使い続けることができますが、携帯(キャリア)メールアドレスはそうはいきません。
しかし、キャリアを変えるたびにメールアドレスが変わるのは不便の何物でもありませんよね。
そこで、政府はキャリアメールも電話番号と同じく他社に乗り換えても引き続き使えるように要請しているようです。
これが実現すると、とても楽になるのですが・・・いつのことやら?
それまでは、キャリアメールはあまり使用しないで、Webメール(GメールやYahooメールなど)を利用した方が便利かもしれませんね。
話題の格安スマホにはキャリアメールがない
余談ですが、今話題の格安スマホ、docomo のahamo(アハモ)や、AU のpovo(ポボ)、Softbank のLINEMO(ラインモ)は、格安スマホに乗り換えと同時に、今までのキャリアメールが使えなくなります。
そして、docomo のahamo(アハモ)や AU のpovo(ポボ)、Softbank のLINEMO(ラインモ)には、キャリアメールの用意がありませんので、必然的にWebメールやプロバイダメールを使うことになります。
移行にあたり、キャリアメールで登録していたものは、事前に他のメールに変更してからの手続きとなります。
とくに、モバイルsuica(スイカ)などにキャリアメールを登録している方は、事前変更を忘れないようにしたいですね。
他にも、格安スマホに移行すると使えなくなるサービス(留守番電話など)がありますので、契約前の確認が必要です。
また、手続きはネットで行い、店舗での無料サポート*はありませんので、スマホに関してある程度の知識が必要かと思います。
また、ahamo 契約後の相談は「専用チャット」を利用することとなり、ドコモショップやインフォメーションセンターでは相談を受け付けておりません。
ドコモショップでのサポートを希望の場合は必要に応じて有料の「お手続きサポート」等を利用することになります。
政府の要望でせっかく携帯代が安くなっても、サポートなどを有料にするのでは、完全に安くなったとは言えませんよね・・・
政治家のどなたかが言っていましたが、本当に「携帯会社はもうけ過ぎ」なら、有人のサポートを用意していただき、サポート料は無料にしていただきたいものです。