ネットでの買い物は以前から増加傾向にありましたが、新型コロナウィルス感染拡大の影響もあり、2021年の3月には全国世帯数の50%を突破しました。(総務省統計局より)
全国世帯の半数以上がネットショッピングをしていることになりますね。
また、「ネットショッピングの支出額」や「ネットショッピング利用1世帯当たりの支出額」も、2020年から2021年にかけて大幅に伸びています。
2021年の3月では、ネットショッピングの支出額は18,651円、1世帯あたりの支出額は35,551円と、皆さんネットで結構な買い物をしていることが分かります。
このようにネットショッピングの比率が伸びてくると、残念ながらネットショップからの詐欺メールが増えてくるのが現実です。
なぜ、詐欺メールが届くのか
詐欺メールのほとんどが、個人情報を盗むことを目的とし、ショップの登録メールアドレス以外でも届くことがあります。
つまり、手あたり次第メールを送り、反応した人をターゲットとしています。
中には、添付ファイルなどにウイルスを忍ばせ、添付ファイルを開くことによってウィルスに感染させるようなメールもありますが、そのほとんどがクレジットカードなどの個人情報を取得し悪用することが目的です。
ショッピングサイトと言えば、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどが有名ですが、最近Amazonからの詐欺メールがとても増えており、手口も巧妙化しておりますので、その特徴をご紹介します。
amazonからの詐欺メール
以下は、5月15日から5月17日にかけて私のアドレスに届いた詐欺メールの一部です。
件名は、たった3日でもこれだけの種類に及びます。
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- Amazon.co.jp お支払い方法の情報を更新してください
- 【Amazon.co.jp】お届け先設定を補足を確認する
- Amazonアカウントの情報更新をお願いしております
- 【Amazon.co.jp】注文状況をご確認ください
- アクションが必要です: サインイン
- あなたのAamazonアカウント:abcde@gmail.comに変更されました
- 【Amazon】注文状況が変更されました%{CURRENT_DATE}%{CURRENT_TIME}
- amazonアカウントの一時停止のお知らせ
- 【Amazon.co.jp】ご利用確認のお願い
- 【Amazon】注文状況が制限されました
- 【Amazon】注文が調査されました
等
メールの内容
件名は多岐に渡りますが、例えば、【アクションが必要です: サインイン】の内容は、「誰かがアカウントにサインインしました。これがお客様ご自身による操作だった場合、このメッセージは無視してください。 そうでない場合は、お知らせください。」と言う内容のもので、「そうでない場合はお知らせください」にリンクが貼ってあります。
また、「一時的にアカウントを制限しました。リンクをクリックすると制限を解除できます。」などとクリックを促し、詐欺サイトに誘導する手口もあります。
※このメールでは「下記」と言う漢字が日本語でないのが分かります。
これに反応してしまうと、amazonそっくりのサイトに誘導され、サインインしてしまうことで、ログインIDやパスワードが盗まれてしまいます。
詐欺メールの見分け方と対処方法
メールの差出人は、いくらでも偽れますので、差出人が「Amazon.co.jp」でも騙されないようにしてください。
しかし、ドメイン(amazon.co.jp)は唯一無二のものですので、使用することはできません。
例えば、上記のメールに記載してあるamazonのURLですが、「amazon」ではなく「anaozm」となっています。
URLを本物にしてしまうと公式サイトにリンクしてしまい、目的が果たせませんので、amazonに似せたURLとなっています。
また、「下記」の漢字も違っていますよね。
一瞬では見逃しがちですが、よく見ると不自然なことも多々ありますので、しっかり目を通すことで本物かどうかを見分けることができます。
また、見分けがつかない場合、メールに記載してあるURLは絶対クリックせずに、いつも買い物しているURLからログインすることをおススメします。
「怪しと感じたらメールは無視する」これが鉄則です。
追記:amazon詐欺メールその後
その後、詐欺メールは、「注文出荷前に確認の連絡」や「注文商品が返品されましたであるかを確認してください」などと、毛色が変わりました。
完全に日本語が変ですね^^;
本当にあの手この手でやってきます。
どちらにしても、メールに記載のURLは絶対クリックをしないでくださいね。