5年ほど前に作ったマイナンバーカードですが、半年ほど前までは、ほとんど利用することなくしまい込んでいました。
昨年、「マイナポイント」がスタートしたとき、私は、自分のマイナンバーと suica を紐づけたのを皮切りに、確定申告などもマイナンバーで行い、マイナンバーのお目見えが増えてきました。
ちなみに、「マイナポイント」とは、マイナンバーカード普及に向けた取り組みの1つで、マイナンバーカードを使って予約・申込を行い、選んだキャッシュレス決済サービスでチャージやお買い物をすると、利用金額の25%分のポイント(上限5,000円)がもらえると言うものです。
本来は2021年3月までの特典でしたが、半年ほど延長され、9月まで延びたようです。
私は、suica と紐づけ、suica に2万円チャージしたので、JREポイント(suicaのポイント)に、5000円(2万円の25%)のポイントが加算されていました。
紐づけは、suica や Paypay などの電子マネーの他、クレジットカードなど多岐に渡りますので、まだの方は今年の9月までに手続きを行うと良いですね。
マイナポイントの次は確定申告時に利用し、そして今、健康保険証と紐づけをしてみました。
マイナンバーカードを健康保険証として利用する
健康保険証との紐づけは、2021年3月からスタートしています。
マイナンバーカードが健康保険証となりますので、医療機関や薬局の会計では、カードリーダー(端末)に「マイナンバーカード」をピッとかざすだけになります。
マイナンバーカードを保険証として利用するメリット
健康保険証として利用することで6つのメリットがあると言います。
1.健康保険証としてずっと使える
マイナンバーカードを使えば、就職や転職、引っ越しをしても保険証の切り替えを待たずにカードで受診できます。
転職時に、新しい就職先の健康保険証が届くのに時間がかかると、権利はあっても、その間、手元に保険証がない(汗)と言う状況が発生することがあります。
そのような心配がなくなりますね。
2.医療保険の資格確認がスピーディに
カードリーダーにかざせば、スムーズに医療保険の資格確認ができ、医療機関や薬局の受付における事務処理の効率化が期待できます。
今まで、受付の方が目視で行っていた確認作業も正確にスピーディになりますね。
3.手続きなしで限度額以上の一時的な支払いが不要に
限度額適用認定書がなくても、高額医療費制度における限度額以上の支払いが免除されます。
これは、とても便利かと思います。入院や治療で高額医療が発生した時、前もって申請したり、後から申請して返金してもらうのは正直面倒ですよね。
所得に応じて、高額医療の限度額も変わりますから、自動的に計算されて、高額医療に達した場合は、支払いが発生しないと言うのは今までから見ると画期的だと思います。
4.健康管理や医療の質が向上
マイナポータルで、2021年3月(予定)から自分の特定健康情報を、2021年10月(予定)から自分の薬剤情報を確認できるようになります。
これも便利ですよね。お薬手帳を持ち歩かなくても良いと言うことになったら嬉しいです。
5.医療保険の事務コストの削減
医療保険の請求誤りや未収金が減少するなど、医療保険者等の事務処理のコスト削減につながります。
こちらは、私たちとは直接関係ありませんが、事務処理のコストが削減されれば、巡り巡って私たちの利益にもつながります。
6.マイナンバーカードで医療費控除も便利に
マイナポータルを活用して、2021年10月(予定)から自分の医療費情報を確認できるようになります。
また、2021年分所得税の確定申告から、医療費控除の手続きで、マイナポータルを通じて自動入力が可能となります。
これも便利ですね。年間の医療費が10万円を超えるかどうか、今までは、医療機関や薬局の領収書を取っておいて計算していたかと思いますが、自動的に登録されているので一発で分かります。
このように、マイナンバーと健康保険証を紐づけるメリットがありますので、早速やってみたいと思います。
マイナンバーカードと健康保険証の紐づけをスマホでやってみた
今回は、スマホでやってみました。
私のスマホは、iPhoneですので、iPhoneの画面になりますが、アンドロイドでも操作は同じになります。
スマホで登録するには、スマホに「NFC」と言う機能があることが前提となります。
「NFC」とは、簡単に言うと「端末をかざすだけで通信ができる」機能となります。
このNFCを使うことで、マイナンバーカードから情報を読み取ることができます。
自分のスマホが対応機種かどうかは以下のサイトで調べることができます。
事前に用意する物
自分のスマホが対応機種であれば、事前に準備する物は
- 「マイナポータルAP」がインストールされたスマホ
- マイナンバーカード
- 数字4桁の暗証番号
となります。(※パソコンの場合は、ICカードリーダライタが必要です。)
マイナポータルAPは、iPhoneの方なら「APP Store」、アンドロイドの方なら「Google Play」からダウンロードします。
1.ホーム画面のマイナポータルAPをタップして開きます。
マイナポータルAPは、黄色い背景のウサギのマークです(2021年3月時点)
2.健康保険証利用申し込みをタップします
3.ステップ1 登録内容について確認ください
画面下にスクロールし、「同意して次に進む」をタップします。
4.ステップ2 マイナンバーカードを読み取り申し込みします
画面下にスクロールし「申し込む」をタップします
5.読み取り開始
マイナンバーカードの上にスマホを置いて「読み取り開始」ボタンをタップします。
※スマホにカバーがしてあり読み取らない場合は、カバーを外すと読み取ります。
※読み取りには時間がかかります。
※スマホを置く位置が違うと読み取りませんので、読み取らない場合は、スマホをずらしてみましょう。iPhoneの場合、上記の図の通り置くと読み取りできます。
※アンドロイドの方は、機種によって置く位置が微妙に違います。スマホ裏面のNFCマークの位置をマイナンバーカードの中心に置くと上手くいくようです。
6.読み取り完了
読み取りが完了すると、
■申し込み状況 ⇒ 正常に受け付けました
■康保険証としての登録状況 ⇒ 登録完了
となります。
iPhoneの場合、この画面の前に、「本画面は閉じてください」と言う空白の画面がでました。(2021年3月時点、今後修正された場合は出なくなるかもしれません)
この画面を閉じると、「登録完了」画面が表示されていました。
ここで注意が必要です。
スマホで申し込みをする際、過去に閲覧した全てのページを閉じてから、申し込みを開始してください。(2021年3月現在)
開いたままで申し込みすると、最後の「登録完了」画面が表示されず、今まで閲覧した他のページが表示され焦りました^^;
私は、閲覧ページを全て閉じてからもう一度申し込みし直したところ、「登録完了」画面が表示されました。
過去の閲覧ページを全て閉じるって?
スマホはその特徴として、今まで閲覧したページはあえて閉じない限り全部開いている状態です。
でも、「閲覧ページを全て閉じるって?」、「マイナポータルAPのダウンロードって?」などスマホに不慣れな方にはハードルが高いですよね^^;
そんな方は、デジベースで丁寧なサポートを受けながら、マイナンバーカードと健康保険証を紐づけることができます。
お気軽にご相談下さい♪
今はプレ運用期間
現在、運用関しては、一部の医療機関と薬局のみ対応しているようです。(2021年3月現在)
マイナンバーカードの健康保険証利用に対応する医療機関・薬局は、3月下旬に上記ページ(厚生労働省)に掲載する予定だそうですので、地元の医療機関や薬局をチェックしてみてくださいね。
追記(2021年3月25日)
この記事を書いた2日後の3月25日のニュースで、3月末から予定していた本格運用を先送りすることが分かりました。
マイナンバーカードの健康保険証としての利用について、先行して運用が始まった一部の医療機関で患者の情報が確認できないなどのトラブルが相次ぎ、厚生労働省が3月末から予定していた全国での本格運用を先送りする方針を固めたことがわかりました。
「保険資格の情報が登録されていない」と表示されたり、健康保険証に記載された情報と一致しなかったりして患者の情報が確認できないトラブルが相次いでいます。
新型コロナウィルス感染症の通知アプリ「ココア」もそうですが、政府がやることに対してなんとなく「大丈夫?」と不信感を抱いてしまいますよね・・・